滋賀県大津市の観光名所の一つ石山寺は「花の寺」との呼び名がある一方、「文学の寺」と呼ばれているんですよね。
それは、紫式部が『源氏物語』の一部をこの寺で執筆したとされる歴史的な繋がりに由来します。
「源氏物語」の始まりでもある「今宵は15夜なりけり」は、紫式部が石山寺で参籠(とじこもって心身をきよめ祈願し修行すること)していて
参籠後に御簾を開けて月を眺めていたことがきっかけになったと言われています。
そんな言い伝えもあり、石山寺に行ってみたい、石山寺で紫式部展を見たい、紫式部の人形があるみたいなんだけど…
といった情報をご存知の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな石山寺で開催される「紫式部」や 境内にある「紫式部の人形」「紫式部の像」に関してご紹介していますので、最後まで読み進めて下さいね。
また、同じく石山寺で開催中の「大河ドラマ館」に関してもご紹介しているので、気になってた!という方はそちらもご覧下さい!
石山寺の行き方はこちらの記事で紹介しています。
石山寺の紫式部展はいつ?
石山寺では毎年「石山寺と紫式部展」が開催されています。
2024年の展示は下記のように3期に分けられています。
・2024年夏季 7月6日~8月25日
・2024年秋期 9月1日~11月30日・入場料 大人300円 こども(小学生)150円
※別に入山料大人600円・こども250円(小学生)が必要です。
直近の春季展示は3月16日から6月30日までです。
この期間中は紫式部と平安時代の貴族たちの生活や文学に焦点を当てた展示が境内にある、豊浄殿で行われます。
豊浄殿は、石山寺の境内の上の方にあります。東大門から本堂などを回り、のんびり歩くと30分くらいです。
多宝塔から豊浄殿までは少し坂道なのですが、今の時期は椿や南天が美しい静かな散歩道となっているので、境内の植物を愛でながら向かって下さい。
石山寺「光る君へ」大河ドラマ館
石山寺の参道に、光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館が開催中なので入ってみると、
コンパクトながら目を惹く展示。
ちょうど放送されていた豊明節会五節の舞のきれいで大きな装束!そのメイキングシーンや時代考証の佐多芳彦先生の解説映像もあり興味深かった^_^ pic.twitter.com/Z0rlCsY3xC— しんちゃん (@bigsuccesslife) February 2, 2024
「紫式部展」とは別に、石山寺では大河ドラマ「光る君へ」にちなんだ、「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ 館」が1月29より、石山寺境内にある明王院で開催されています。
主演の吉高由里子さんが着用された衣装などが展示されているので、大河好きな方であればこちらの展示の方が楽しいかもしれませんね。
「大河ドラマ館」オープン日には、紫式部のライバルとも言われていた清少納言を演じられる、ファーストサマーウイカさんが石山寺に来られていました。
紫式部の世界へ君いざなう 大津・石山寺境内に「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」https://t.co/yLD4xXxHmN
セレモニーには、紫式部と並ぶ平安時代の女流作家、清少納言を演じるファーストサマーウイカさんが登場し、「千年前の人の感覚を五感で感じてほしい」とPRした。
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 29, 2024
開催されている明王院は、石山寺の東大門をり参道を進んだ左手にある建物です。こちらは参道を進んだ左手の建物なので、坂道や階段は登らずに見ることが出来ますよ。
・石山寺の入山料 / 大人600円・こども250円(8時~16時30分)
・共通券 / 大人1000円 ・こども450円
石山寺紫式部の人形どこにある?
紫式部の人形は、石山寺の本堂の脇に紫式部源氏の間と呼ばれる場所があり、そこに紫式部の人形が展示してあります。
奥を覗いてみると…
あれ? 紫式部が居ません。
私が訪れた時は残念ながら人形は補修中とのことでした。(笑) これはこれで貴重な画像かもしれません。
以前まではこんな感じで紫式部が居らっしゃいました。美しいとは言い難いですが…(笑)
石山寺の源氏の間。
平安時代、京都に程よく近い石山寺は、多くの貴族に好まれ参拝され、特に女性の参拝が多く、『蜻蛉日記』や『更級日記』『枕草子』に登場する。
紫式部が7日間参籠して『源氏物語』の着想を得て、物語を執筆した場所とされている。 pic.twitter.com/YrExJGpmNO
— しききまま (@shiki_kimama) July 14, 2023
このような場所で、月を眺めながらふと源氏物語のアイデアが浮かんだのかな…と現代に生きる私たちが想像を膨らませることができますね。
ちなみに、紫式部の人形は3月18日に綺麗な姿になって戻ってくるとのことなので、桜の季節には新しい装いの美しくなった紫式部の姿を観ることが出来そうです。
メディアでも初回されていたのが、紫式部をユニークな現代風の視点で描いた漫画。漫画って、すっと時代背景が頭に入りますよね。
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紫式部の日常や創作活動を、軽妙なタッチでコミカルに表現していて、読者には歴史的な人物が置かれた異色のシチュエーションや時代を超えたユーモアが新鮮な印象を与え、次も読みたくなる漫画と口コミが高いです。
大河ドラマはドラマの良さがありますが、漫画には漫画の良さがありますね。^^
石山寺紫式部の像はどこ?
石山寺の境内には、紫式部の像が置かれています。(画像の上の方にほんの少し写っているのが「光堂」の一部です)
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、場所はこちら。
「紫式部展」が行われている豊浄殿を出ると、「光堂」と呼ばれる本堂のような立派な建物が目に入るはずです。
「光堂」そばに階段があるので、その階段の途中に紫式部の像があります。案内看板もあるのでわかると思います。
滋賀県のお土産
石山寺が大津市は滋賀県の県庁所在地、大津市ならではのお土産というと鮒寿司が有名なのですが、鮒寿司って好き嫌いがありますよね。
そこで、万人受けする滋賀県のお土産をピックアップしています!
クラブハリエのバームクーヘン
滋賀県のお土産といえば最も有名なのは滋賀県発祥の老舗「たねや」のクラブハリエのバームクーヘンですよね。芸能人の手土産にも人気でテレビにも何度も取り上げられていますよね。
丁寧に作られたふわふわでしっとりしたバームクーヘンはお祝いやお土産に重宝します。小分けになっているのも便利ですよ!
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御菓子司大彌(だいや)の小倉ロール
御菓子司大彌(だいや)の小倉ロールは、カステラ、生クリーム、小倉羊羹と、くどいイメージですがほど良い甘さと上品な味、カステラの洋と小豆の和のバランスが絶妙で食べ始めると意外に食べきってしまいます。(笑) 珈琲との相性も抜群です
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どら焼き虎てつのひこどら
どら焼き虎てつは、滋賀県彦根市にある手作り和菓子のお店。
ゆるきゃらのパイオニアひこにゃんの可愛い焼き印がついたどら焼きは、見た目はもちろん可愛いくてお土産にぴったりですが味ももちろん口コミが高く、はちみつ入りの生地がふわふわしっとりで、食べ飽きない美味しさです。
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石山寺近辺のホテル・宿
ここでは石山寺観光はもちろんですが、大津の他の観光名所や京都にも観光に行きやすいホテルを3つご紹介しています。
スーパーホテル大津駅前
石山寺のある滋賀県大津市と京都は電車に乗ってしまえば20分程度の距離なので石山寺にも行きたいけど、京都にも足を延ばしたいという方におすすめのホテルがこちら。
ホテルがある大津駅は京都駅までは2駅、石山寺のある石山駅までも2駅という利便性。
値段もリーズナブルで駅近、清潔感もあり食事付きプランもあります。とりあえず便利で綺麗な部屋に泊まれれば良い!という方にはとってはスーパーホテルは重宝しますね!
大津町家の宿 粋世
宿の最寄駅である「浜大津」駅までは徒歩圏内、「浜大津」駅から石山寺の最寄駅である京阪石山坂本線「石山寺」駅までは電車で17分。
宿は登録有形文化財に指定された町屋を生かした風情ある作りで、文豪が好んで滞在するような空間に魅了されます。宿内の調度品も素晴らしくアンティーク好きな方にはたまらない宿です!
ぜひ、趣あるお部屋の写真も見てみて下さい!
琵琶湖ホテル
琵琶湖をイメージした青い外観がまるで水族館のようにも見える琵琶湖ホテル。お部屋は全室レイクビューというロケーション!
もちろんお風呂もレイクビューで雄大な琵琶湖を見ながら入る温泉は、観光で心地よく疲れた体に染み入りますよ。是非チェックしてみて下さい!
石山寺紫式部展はいつ?まとめ
石山寺で開催される「紫式部展」は2024年は3回予定されています。
直近の「紫式部展」は石山寺境内にある「豊浄殿」にて2024年3月16日~6月30日に開催されます。
入場料は大人300円ですが、別途入山料大人600円が必要です。
また、大河ドラマ館は石山寺の境内にある明王院にて開催中で、入場料は大人600円ですが、入山料とセットで買えば1000円になり、分けて入るより200円お得です。
紫式部の人形は本堂の脇にある、「紫式部源氏の間」にありますが、現在リニューアル中で見ることが出来ないのですが、3月18日に石山寺本堂に戻って来るの予定です。
また、紫式部の像は石山寺境内奥にある「光堂」のそばにあります。豊浄殿で行われている「紫式部展」を見てから回れるとスムーズです。
境内は広くて階段も多く、石がゴツゴツしているような場所もあるので、ヒールの高い靴は控えた方が良いです。
京都の観光客でごった返すお寺と違って、石山寺は静かで日常の慌ただしさを忘れさせてくれる繰り返し訪れたいお寺です。
のんびり時間をとってお過ごし下さいね!
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