大津市の名産品「三井寺力餅」と大津市の三井寺の境内のお茶屋さんで食べられる「三井寺弁慶力餅」の両方を食べたことがある方なら、
「あれって、何が違うの?」って、思いませんでしたか…?
実は私もその1人なのです。
私はもともと「三井寺力餅」を食べたことがあったのですが、三井寺に参拝に行くことがあり、目に入ったお茶屋さんに「力餅」と書かれたのぼりが立っていたので
「あの三井寺力餅の出張店舗として三井寺の境内で力餅を販売しているんだ」と思ったのです。
ですが、商品を見るとなんか違う…、名前もなんか違うような…、弁慶の名前なんて入ってたっけ??と、疑問になりました。
この記事では、どちらも美味しいけどなんか引っ掛かる疑問、浜大津に店舗がある「三井寺力餅」と、三井寺の境内にある本家力軒の「三井寺弁慶力餅」の違いに関して調べてみました。
「三井寺力餅」の販売店や日持ちに関する記事はこちら
三井寺力餅 本家力軒の違いは?
三井寺力餅と本家力軒の違いを私なりにまとめてみました。
本家の「三井寺力餅」
この「三井寺力餅」を販売しているのは、株式会社三井寺力餅本家と言います。
創業は明治二年(1816年)で、当時から現在本店がある浜大津で店舗を構えられています。
「三井寺力餅」は、つきたてのお餅に特製の蜜をかけ青大豆と抹茶をブレンドしたオリジナルのきな粉がたっぷりまぶしてあります。
毎朝5時から蒸し上げて突かれているお餅は、この上なく柔らかくフワフワでここでしか味わえない食感。
ほんのり香る抹茶入りのきな粉もびっくるするくらかけて下さいます。
この投稿をInstagramで見る
「三井寺力餅」は、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した元比叡山の僧侶、弁慶にまつわる逸話にちなんで作られた商品です。
その逸話というのがこちら
そして、弁慶が持ち帰ったの鐘を打ったところ、美しい音が響くはずの霊鐘が、「イノーイノー(帰りたい・帰りたい)」と響くので、それに腹を立てた弁慶はその鐘を谷底に投げ捨ててしまったのです。
弁慶が歴史上実在した人物なのかは定かではありませんが、「三井寺力餅」のあの柔らかいイメージと、弁慶のイメージが全く結びつかないんですよね…^^‘
お値段は家庭用のパック入りなら3本で372円で、日持ちは2日となっています。
本家力軒の「三井寺弁慶力餅」
一方、本家力軒(ほんけちからけん)の力餅の正式名称は「三井寺弁慶力餅」といいます。
創業文化七年(1810年で江戸時代)でこちらの方がより老舗ですね。
本家力軒と言いますが、店舗は三井寺の境内にある1軒のみなんです。
この投稿をInstagramで見る
「三井寺力餅」と外観はよく似ているのですが、こちらの方がより抹茶が多く含まれていて、口に入れてもその抹茶の苦みしっかり味わうことができます。
そして、よく見ると3つ並んだお餅の中央に和三盆糖の棒砂糖がくっ付いています。
ちなみにお餅と求肥餅の違いが私もよくわからなかったので、調べたところ下記のよう違いがありました。
もち米を蒸して、突いて餅にしています。冷めると硬くなってしまうのが特徴
もち米を粉末にしたものに水や砂糖、水あめを加えて練り上げています。時間が経っても硬くならない特徴があり、非常に柔らかく、伸びやかで粘り気がありますが、餅ほどの弾力性はありません。
また、この「三井寺弁慶力餅」は、お持ち帰り用の日持ちが4日間とされています。
4日間であれば、手土産にもしやすいですよね。
お値段はお茶付きで2本で360円、お持ち帰りなら5本で600円、10本で1150円となっています。
ただ、こちらの店舗は三井寺の境内の中にあるので、買うには三井寺の入山料が必要になるんですね。
三井寺境内で食べられる力餅はどっち?
以上の事から分かるように、三井寺の境内で頂けるのは本家力軒さんの「三井寺弁慶力餅」です。
隣接している飲食スペースでお茶とともに頂くことも出来ます。(お茶はおかわり自由ですよ!)
私もこちらの店舗に伺って感じたのですが、お店の方がめちゃくちゃ物腰の柔らかい親切な方で、印象的だったんです。
後から口コミを読む機会があったのですが、私と同じように感じた方がとても多かったので、納得でした。
そんなこともあって、私はますますこの「三井寺弁慶力餅」が大好きになりました。
210年の歴史のある「力餅」は、ここでしか買うことが出来ませんので、三井寺に行かれた際はぜひお立ち寄りくださいね。
三井寺力餅と本家力軒の違いは?まとめ
大津市の名産品、「三井寺力餅」と「本家力軒」の違いに関してまとめさせて頂きました。
どちらもお餅にきな粉をまぶした美味しい和菓子ですが、具体的な。・違いは下記の通り。
・三井寺力餅…明治二年(1816年)
・三井寺弁慶力餅…文化七年(1810年で江戸時代)
・三井寺力餅…つきたてのお餅に特製の蜜をかけ青大豆と抹茶をブレンドしたオリジナルのきな粉、抹茶は香りがする程度
・三井寺弁慶力餅…求肥餅に抹茶と和三盆糖をブレンドした国産きな粉で、抹茶の苦みがしっかり感じられる。
・三井寺力餅…持ち帰り用5本で620円・日持ち2日
・三井寺弁慶力餅…持ち帰り用5本で600円(※三井寺の入山料が必要)・日持ち4日
・三井寺力餅…浜大津にある本店の他、7か所
・三井寺弁慶力餅…三井寺内の店舗のみ
同じ「力餅」でもいろんな点で違いがあり、好みもあるかと思いますが、どちらも愛される美味しい大津の名産品には違いはありませんよね。
近くに行くことがあれば、ぜひどちらも召し上がって欲しいです。^^
「三井寺力餅」の販売店や日持ちに関する記事はこちら
コメント